日経新聞のニュースによりますと、8月5日の東京外国為替相場は一時「1ドル=144円台」と、今年の1月中旬以来およそ7ヶ月ぶりに円高となりました。
日銀の介入によって、一時的な円高となりましたが、ここ数年の為替レートを見て頂ければわかりますが、円安が進んでいることは事実であります。
円安が進む中、多くの人が「円安の時にドルを買うべきかどうか」という疑問を抱いているでしょう。
この記事では、円安の時にドルを買う理由と、その賢い買う方法について詳しく解説します。この記事を最後まで読んで頂ければ、為替市場の動向を理解し、賢く資産を運用するための知識が得られるでしょう。
目次
1、円安とは?
円安とは、日本円の価値が他の通貨(例えばドル)に対して下がることを指します。具体的には、1ドル=100円から1ドル=120円になる場合、円安が進行していると言えます。
円安は、日本経済や個人の生活にさまざまな影響を与えます。輸出企業にとっては有利になる一方、輸入品の価格が上昇し、消費者物価が上がる可能性があります。
実際に過去5年のドル円の為替レートを見てみますと、2019年8月の106.26円から2024年7月の157.06円と約50円の円安が進んでいる事がわかります。
出典:三菱UFJ銀行「外国為替相場チャート表」
2、円安時にドルを買う理由
では、円安の時にドルを買うべきでしょうか。その理由について書いていきます。
(1)インフレヘッジとしてのドル
円安時にドルを保有することは、インフレリスクを軽減する一つの方法です。
円の価値が下がることで、日本国内での物価が上昇する際、ドルを持つことでその影響を抑えることができます。
例えば、私は決済がドルベースのデビットカードを持っています。世界中のどこの国でも使うことができます。日本国内での物価が上昇している今、日本国内でのお買い物はそのデビットカードを使えば、ドルで決済されますので、円安の影響を受けることはありません。
こちらのデビットカードは、カンボジアの現地銀行が発行されているカードになります。カンボジアの銀行口座を持っていれば、VISAもしくはMASTERで作ることができます。
特に年収などの制限なく、日本に住みながらも銀行口座を開設することができます。しかも、口座は米ドル口座で、定期預金だと利息6%と非常に高いのも特徴となっています。円安でドル資産を増やしたい方にとっては、ほぼリスクなしで非常に魅力的な運用方法です。
下記記事では詳しく書いていますので、合せてチェックしてみてください。
(2)資産の分散効果
ドルを持つことは、資産を分散するための有効な手段です。円安時にドルを買うことで、為替リスクを分散し、ポートフォリオ全体の安定性を向上させることができます。
上記にも書きましたが、私はカンボジアの現地銀行にドル口座を持ち、定期預金で6%などの高い利息をもらって資産運用をしています。
銀行にお金を預けるだけなので、ほぼノーリスクでドル資産を増やすことができます。
私は2行の銀行口座を所有していて、1つ目は日本三井住友銀行が筆頭株主となっている「アクレダ銀行」で、もう一つはカナダの国立銀行の完全子会社である「ABA銀行」です。どちらの銀行もカンボジアで大変人気のある、倒産しにくい銀行となっています。それぞれの銀行について詳しく知りたい方は、下記記事をぜひお読みください。
なお、カンボジアでの銀行口座開設には年収などの制限はなく、どなたでも開設することができます。開設方法などについてはセミナーで解説していますので、ご興味がある方はぜひ参加してみてください。
また、個別面談も随時実施しています。ご自身の状況にあった相談をしたい方は、ぜひご利用ください。カレンダーより簡単に日程調整ができます。
3、ドルを買うための具体的な方法
日本では、どのようにドルを買うことができるのでしょうか。
(1)銀行や証券会社でのドル購入
国内の銀行や証券会社を利用してドルを購入する方法があります。
これは比較的安全で信頼性が高い方法ですが、手数料がかかる場合があります。
(2)オンラインプラットフォームの活用
近年では、オンラインプラットフォームを利用して手軽にドルを購入することが可能です。
これにより、手数料を抑えながら迅速に取引を行うことができます。
4、購入タイミングと戦略
ずっと円安が進んでいる中で、いつが購入するタイミングなのでしょうか。
(1)市場の動向を読む
円安時に最適なドル購入のタイミングを見極めるためには、市場の動向をしっかりと把握することが重要です。経済ニュースや為替チャートを活用して、市場のトレンドを分析しましょう。
例えば、本日(8月5日)は7ヶ月ぶりの円高となったので、一つ購入してもいいタイミングと言えるでしょう。
(2)分散購入の重要性
一度に大量のドルを買うのではなく、分散して購入することがリスク分散のポイントです。
これにより、為替レートの変動に対するリスクを低減することができます。
例えば、日銀の介入により円高を続いてきましたが、その中でもいつが一番の円高と極めることは難しいと思います。なので、少しずつ為替レートの動きを見ながら購入すれば、多少高く購入したとしても更に安く購入することができれば、リスクを軽減することができます。
5、ドル保有のリスクと対策
ドルを保有するには、リスクも考慮する必要があります。
(1)為替リスク
ドルを保有する際の最大のリスクは為替リスクです。円高に戻ると、ドルの価値が下がり損失を被る可能性があります。
このリスクを管理するためには、定期的な為替相場のチェックと柔軟な対応が求められます。
一方で、これは円をベースに考えたときのリスクであって、ドルをベースに生活をしていれば、特に気にしなくてもいいと言えるでしょう。
(2)税金対策
ドルを保有することで生じる税金の問題についても考慮が必要です。
例えば、為替差益が発生した場合、所得税が課される可能性があります。税務対策としては、税理士などの専門家のアドバイスを受けることが重要です。
6、よくあるFAQ
最後によくあるFAQについて回答します。
Q: 円安の時にドルを買うタイミングはいつが最適ですか?
A: 市場の動向をしっかりと把握し、分散して購入することでリスクを低減することが重要です。
Q: ドルをどこで購入するのが一番良いですか?
A: 銀行や証券会社、オンラインプラットフォームなど、信頼性と手数料を考慮して選びましょう。
Q: ドルを保有する際の税金対策はどうすれば良いですか?
A: 専門家のアドバイスを受けることが重要です。所得税が課される場合があるため、適切な対応が求められます。
まとめ
円安の時にドルを買うことは、インフレヘッジや資産分散の観点から有効な方法です。しかし、為替リスクや税金対策を考慮することも重要です。この記事を参考に、賢くドルを購入するためのポイントを再確認しましょう。
株式会社エワルエージェント 代表取締役
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー2級
不動産投資、資産運用のメディアを10年以上運用しています。
自分がカンボジア不動産投資、現地銀行口座開設の経験を基に、みなさんにあまり知られていないカンボジアに投資する魅力や、役に立つ情報をお届けします。
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