業界初M&A仲介業界に特化した転職会社 | ソーシング・ブラザーズ(株)代表取締役 小澤 壮太(前篇)
平均年収2,000万円以上、中には平均年収3,000万円もと非常に高い年収を誇るM&A仲介業界。そんな高い年収に憧れ、M&A仲介会社への転職を夢見る方も多いのではないでしょうか。
しかし、財務から始め、税務、法務と幅広くの専門知識を要するM&A業界への転職に不安を持っている方も少なくないでしょう。
今回はそのような不安を抱えている方々に、業界初元大手M&Aブティック経験者のみで構成されたM&Aに特化した転職会社ソーシング・ブラザーズ株式会社の代表取締役小澤 壮太(おざわ そうた)さんに今のM&A仲介業界の転職事情についてお話を伺いました。
小澤代表は元上場会社M&A仲介アドバイザーとしてもご活躍されており、実際にM&A仲介アドバイザーはどんな仕事内容なのか、どのような方が現場で活躍されているのか、活躍されている方の共通点などご自身の経験を踏まえて、大変リアルなお話を伺うことができました。
これからM&A仲介業界への転職を検討されている方には大変お役に立てる話しになっていますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
1、M&A仲介会社の給与が高くなる理由は?
八木:よく募集要項で平均年収2,000万円とか、非常に高い年収で採用をかけているM&A仲介会社のページを見かけるのですが、どうしてM&A仲介会社はこんなに高い報酬を出せるのでしょうか?
小澤代表:M&A仲介のアドバイザーは、売買の対象となるものが「会社」と言う特殊性から様々なスキルが求められます。
例えば、従業員30人の会社を売却することを想定してみましょう。30人の従業員が家庭を持っていて4人の核家族と考えると、家族もいれると120人の利害関係者がいます。
特に中堅中小企業では、互いに助け合いながら持ちつ持たれつで仕事をしており、その会社の行く末次第で、取引先にも大きな影響を与えかねません。また、譲受企業(買手会社)においても、社運を賭けてM&Aを推進している会社もあり、M&A実行後にうまくいかなかった場合には、譲渡企業(売手会社)譲受企業(買手会社)ともに、危機的状況に追い込まれる可能性もゼロではないので、譲受企業(買手会社)まで範囲を広げると、利害関係者は計り知れません。
つまり、M&Aはその様な無数の人に大きな影響を与えかねない重要な決断になります。
八木:M&A仲介のアドバイザーは責任重大ですね。
小澤代表:求められるレベルが高いです。基本的には譲渡オーナー様1名と、譲受企(買手会社)業の決定権者数名の間を持ちながら、話を進めていきますが、お互いに自分のみならず無数の利害関係者の人生を変えかねない重要な決断を間違えないよう、M&A仲介のアドバイザーは言葉遣いや所作から始まり、事務処理能力、交渉力、精神力、体力や広範囲な専門知識など、すべてにおいてハイレベルなものを要求されます。
そのようなハイレベルに兼ね備えている優秀な人材の獲得に向けて、他の業種よりも高い報酬を設定されています。
2、大手会社の給与が高い?中小のM&A仲介会社の給与は?
八木:M&A仲介各社はどのような報酬体系でしょうか?
小澤代表:M&A仲介各社は様々な報酬体系を設定しています。
会社によってもアドバイザーの仕事内容が異なっていて、アドバイザー1名で完結をしてしまう会社もあれば、少人数のチームを組成して取り組む会社、フェーズごとに役割を分けている会社など様々です。
一概には言えませんが、一般的には、1つのプロジェクトに関与する人数が少ない会社の方がアドバイザー1名に対する業務負担や精神的な負担も大きくなり報酬は高くなる傾向があります。
八木:やはり上場されている大手さんの方が報酬高いのですか?
小澤代表:公表はされておりませんが、未上場会社の中にも優秀な人材の獲得のために、高い報酬体系を設定している会社も多く存在しています。
3、M&Aアドバイザーとして高所得を得ている人の共通項は?
八木:先程M&A仲介のアドバイザーはハイレベルの能力を求められると仰ってましたが、実際に高所得者の方は何か共通されてる点ありますか?
小澤代表:M&Aはクロージングして決済する際に動く金額も大きく、プロジェクトの進行中に関わる関係者も未上場会社のオーナー、上場会社役員や弁護士、会計士などが多く、レベルが高くカッコいい仕事をしていると想像される方も多いと思いますが、実際には地味な仕事が多く、効率化が難しい(敢えて効率化をしない)業務内容も多くあります。
高い収入を安定して維持している人の特徴は、
- 地味な仕事をコツコツにこなせる
- 謙虚である
- 活動量が多い
- モチベーションが高い
- 努力家である
などが挙げられます。
八木:コツコツの努力で、成果に繋がっているのですね。
小澤代表:そうですね。実際に私がいた前職でも、活躍しているトッププレイヤーほど、全員謙虚で、自分が不得意な分野であれば部下にでも教えを乞うような場面もよく見られました。
4、M&A仲介アドバイザーの具体的な業務内容は?意外と地味な作業が多い?
八木:報酬が高いと仕事も非常にハードではないのかとイメージをしてしまうのですが、実際にM&A仲介アドバイザーはどのような仕事内容でしょうか?
小澤代表:実際にM&A仲介アドバイザーの業務内容は、その会社の体制によって異なりますが、最終的には譲渡企業(売手会社)と譲受企業(買手会社)の良縁を結ぶことが目標ですので、それに向けてコツコツと作業を進めることがメインになります。
一つの例として、私が現役アドバイザーの時の1日のスケジュールをピックアップしました。
- 8:00 出社
- 8:00〜9:00 メールチェック
- 9:00〜12:00 電話によるアポ取り
- 13:00〜18:00 実際にクライアント企業にて提案や交渉を行う
- 18:00〜23:00 提案資料作成、アタックリスク作成などの事務作業
大体ルーティングにされている作業も多く、一般的には曜日などを決めて、この日は電話によるアプローチを行い、それ以外の日に出張などを含めて訪問をして提案を行い、隙間の時間で資料などを作成することが多いです。
八木:ルーティングされている仕事が多いですね。上記小澤代表のスケジュールを見ると結構ハードだなと思いましたが、みなさんもこのようにハードですか?
小澤代表:この時間配分をみると、かなりハードだと思いますよね(笑)
これはあくまでも私個人のスケジュールとなります。結婚されていてお子さんがいらっしゃる方は、定時に帰られる方もいらっしゃいます。ご自身のライフスタイルに合わせて働き方を調整することも可能です。
後編では最近のM&A仲介業界の転職事情、適している方、信頼できるM&A仲介アドバイザーの選び方などについて伺いました。ぜひ後編もお読みください。
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