外貨投資は、国内の資産運用だけでは得られない魅力を持つ投資方法です。
為替変動による利益や、インフレヘッジとしての効果、さらに海外経済の成長に直接関与できる点などが挙げられます。特に円安の局面では、外貨資産を持つことで資産の価値を高めることが可能です。
とは言え、初心者の方はどんな外貨投資があるのか、どの外貨に投資したらいいかわからないことも多くあります。
そこで今回は、初心者向けに外貨投資の魅力や始め方、注意点について詳しく解説していきます。実際に私が実践しているほぼノーリスクで、誰でもできる外貨投資方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1、外貨投資とは?
外貨投資とは、自国通貨以外の外国通貨に投資することです。
具体的には、外貨建ての預金や外国株、FX(外国為替証拠金取引)などの取引を通じて、為替差益や配当収益を得ることを目的としています。
為替市場は24時間動いており、国際的な経済動向や金融政策の影響を受けるため、常に変動する市場です。
2、外貨投資のメリット
外貨投資は、国内資産運用では得られないいくつかの特有のメリットがあります。
これらを理解することで、外貨投資の魅力が一層明確になります。
(1)為替差益を狙える
外貨投資の大きな魅力は、為替レートの変動により利益を得られることです。
例えば、円安が進行すると、米ドルやユーロなどの外貨の価値が上昇し、それを円に戻すときに利益が出ます。逆に、円高局面では、外貨を安く買い増しすることも可能です。
例: 1米ドル100円のときにドルを購入し、その後円安が進行して1米ドル120円になった場合、売却時に20円の差益を得ることができます。
(2)高金利通貨で利息収入
日本は長らく低金利政策を続けていますが、外貨には高金利の通貨もあります。
例えば、豪ドルやニュージーランドドルは比較的高い金利を持つため、外貨預金などでは利息収入が期待できます。利息による安定した収益を狙いたい場合、こうした高金利通貨への投資は魅力的です。
なお、私はカンボジアの現地銀行に米ドルを預けていますが、定期預金で6%など高金利を得ることができています。
(3)資産の分散効果
外貨投資は資産を国内だけにとどめず、複数の通貨や国に分散投資することができるため、リスク分散が図れます。
特に日本経済に不安がある場合、外貨を持つことで経済リスクを回避し、世界的な成長に乗ることができます。
(4)インフレ対策
外貨投資はインフレ対策としても有効です。
円安やインフレが進行すると、日本円の購買力が下がりますが、外貨を持っていることでその影響を緩和できます。特に米ドルなどの強い通貨を持っていると、円の価値が下がったときにも資産を守ることができます。
3、外貨投資でのリスクとその対策
外貨投資にはメリットだけでなく、いくつかのリスクも伴います。
事前にリスクを理解し、それに対する対策を講じることで、より安全に投資を行うことができます。
(1)為替リスク
為替レートの変動によって、投資額が大幅に変わる可能性があります。例えば、購入時に比べて円高に進んだ場合、外貨の価値が下がり、損失を被ることになります。
対策としては、投資期間を長期に設定し、一時的な為替変動に影響されないようにすることが大切です。また、複数の通貨に分散投資することでリスクを軽減できます。
(2)カントリーリスク
投資対象の国で政治的な不安や経済危機が発生すると、通貨価値が急落するリスクがあります。
例えば、政変や大規模な経済危機は通貨の信用を著しく落とす可能性があります。
対策としては、投資する国の経済情勢や政治の安定性を事前に調査し、安定した通貨に投資することが重要です。主要通貨(米ドル、ユーロ、円など)は比較的安全とされています。
(3)流動性リスク
外貨投資には、すぐに売却できない流動性のリスクもあります。
特に外貨建ての長期預金などでは、途中解約が難しい場合もあり、その間に為替レートが不利な方向に動くこともあります。
対策としては、流動性の高い投資手段を選ぶ、あるいは急な資金需要が発生しないよう、計画的に資金を投資することが大切です。
(4)手数料リスク
外貨を取引する際には、為替スプレッドや取引手数料が発生します。これらのコストが利益を圧迫し、実質的な収益を減少させるリスクがあります。
対策としては、手数料やスプレッドが低い業者を選ぶことが重要です。また、取引の頻度を抑え、コストを最小限にする工夫も必要です。
4、外貨投資の始め方ステップ
実際に外貨投資を始めるためのステップは次の通りです。
(1)投資目的を明確にする
外貨投資をする理由を明確にしましょう。インフレ対策、資産の分散、為替差益狙いなどが一般的です。
(2)取引通貨を選ぶ
米ドル、ユーロ、豪ドルなど、どの通貨に投資するかを決めます。通貨の選択は、国の経済状況や為替レートの動向に影響されるため、最新の情報を把握しましょう。
私は米ドルと豪ドルを所有しています。
(3)口座を開設する
外貨投資を行うには、証券会社や銀行で取引口座を開設する必要があります。取引手数料やスプレッドを比較し、最適な口座を選びましょう。
米ドルに関しては、私はカンボジアの現地銀行の口座を所有しています。定期預金の利息が6%と非常に高く、どなたでも開設できますので、興味がある方は下記記事を参照にしてみてください。
(4)少額からスタートする
初めて外貨投資を行う場合、リスクを抑えるために少額から始めることをおすすめします。
(5)為替動向をチェックし、取引を行う
為替レートの動向を確認し、タイミングを見て投資を行います。
今は円安が進んでいるため、待っている方も少なくないでしょう。円安だからこそ外貨を購入すべき理由を下記記事にて書いていますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
5、初心者におすすめの外貨投資方法
外貨投資には様々な方法がありますが、初心者がリスクを抑えながら始めやすい方法を以下に紹介します。
(1)外貨預金
外貨預金は、銀行で簡単に開設でき、リスクも比較的低い投資方法です。為替差益や利息収入が得られる一方で、為替リスクや手数料がかかる点は注意が必要です。少額から始められ、外貨投資の第一歩として最適です。
- メリット: リスクが低く、少額から始められる
- デメリット: 為替差損や手数料に注意
(2)外国株式投資
外国企業の株式に投資する方法です。これにより、外国企業の成長に伴う配当金や株価の上昇から利益を得られます。特に、安定した経済成長を続ける米国や欧州の企業に投資することが多く、長期的な視点で資産形成が可能です。
- メリット: 長期的な成長が期待できる
- デメリット: 株価変動リスクがある
(3)FX(外国為替証拠金取引)
FXは、為替の値動きを利用して短期間で利益を狙う取引です。レバレッジをかけることができるため、少ない資金で大きな取引が可能ですが、その分リスクも大きくなります。為替変動に敏感であり、短期的な利益を狙う場合に適しています。
初心者にとっては少しハードルが高いので、注意する必要があります。
- メリット: 短期間で大きな利益を狙える
- デメリット: リスクが高く、慎重な運用が必要
6、私が実践している外貨投資方法は?
上記にも少し触れましたが、私はカンボジアの現地銀行に米ドルの貯蓄をやっています。
銀行によって金利の違いはありますが、1年で5.5%で、長期5年などの場合は6%以上の利息を得ることができます。
カンボジアの現地銀行口座開設には、特に年収などの制限なく、日本に住みながらも銀行口座を開設することができます。外貨預金を検討されている方にとっては、非常に魅力的な利息を得ることができます。
最近弊社にはドル資産を増やしたいという理由で、口座開設のお問合せが増えています。日本だけではなく、タイ、マレーシア、香港など近隣国に在住している日本人からのお問合せが多くあります。
私は2行の口座を持っていて、定期預金と日常生活で支払いで使い分けをしています。少しでもご興味がある方は、ぜひ一度相談してみてください。
なお、開設方法などについてはセミナーで解説していますので、ご興味がある方はぜひ参加してみてください。
また、個別面談も随時実施しています。ご自身の状況にあった相談をしたい方は、ぜひご利用ください。カレンダーより簡単に日程調整ができます。
面談日程調整する>>
7、外貨投資に役立つツール・サイト
外貨投資には情報収集が重要になります。こちらではいくつか役に立つツールやサイトをご紹介します。
為替レートアプリ(例: XE Currency): リアルタイムの為替レートを確認できるアプリ
経済ニュースサイト(例: Bloomberg、Reuters): 国際経済の動向を把握するための情報源
投資シミュレーションツール: 外貨投資のシミュレーションができるオンラインツール
8、よくある質問(FAQ)
最後に、よくある質問をいくつかご紹介します。
(1)Q1: 外貨投資は初心者でも始められますか?
A: はい、初心者でも外貨預金などのリスクが低い投資方法から始めることができます。まずは少額で始め、慣れてきたら他の投資方法にチャレンジするのがおすすめです。
Q2: 外貨投資にはどのくらいの資金が必要ですか?
A: 外貨投資は数千円からでも始められるものが多いです。外貨預金は1万円程度から、FX取引はもっと少額からでもスタートできますが、無理のない範囲で始めるのが大切です。
Q3: 外貨投資の税金はどうなりますか?
A: 外貨投資の利益には、所得税や住民税がかかります。FXや外国株の売買益は申告分離課税で、20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)が課税されます。外貨預金の利息や為替差益にも税金がかかりますので、確定申告が必要な場合があります。
Q4: 為替レートのチェックはどのくらいの頻度で行うべきですか?
A: FX取引など短期的な投資では、為替レートの動向を毎日チェックするのが重要です。長期投資では、定期的に経済ニュースや重要な経済指標を確認する程度で十分です。
Q5: 初心者にはどの通貨がおすすめですか?
A: 初心者には安定した経済を持つ国の通貨、特に米ドルやユーロがおすすめです。これらの通貨は流動性が高く、政治的リスクが低いため、安定した運用が期待できます。
まとめ
外貨投資は、国内資産運用とは異なる多様なメリットを提供してくれます。リスクを理解し、分散投資や少額からのスタートを心がければ、初心者でも安全に始められます。
まずは、外貨預金などから始め、少しずつ経験を積んでいきましょう。
株式会社エワルエージェント 代表取締役
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー2級
不動産投資、資産運用のメディアを10年以上運用しています。
自分がカンボジア不動産投資、現地銀行口座開設の経験を基に、みなさんにあまり知られていないカンボジアに投資する魅力や、役に立つ情報をお届けします。
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