カンボジアの現地通貨は何になるのでしょうか。
実はカンボジアの公式通貨「リエル(KHR)」となっていますが、米ドル(USD)も広く流通しているのです。普通は一つの国では一つの通貨しか使えないのですが、カンボジアは2つの通貨が現地で使えるという大きな特徴があります。
そこで今回は、現地での通貨の使い分け、支払い方法などについて解説していきます。これからカンボジアに行かれる予定がある方、観光を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。
1、カンボジアの公式通貨「リエル (KHR)」
カンボジアの公式通貨は「リエル (KHR)」です。
リエルの歴史は、1975年にクメール・ルージュ政権下で一時的に廃止された後、1980年に再導入されました。現在のリエルは、主に小額の取引や地方での支払いに使用されています。
リエルの紙幣には、50、100、500、1000、2000、5000、10000、20000、50000、100000の各種があります。一方、硬貨はあまり流通しておらず、ほとんどの取引は紙幣で行われます。
2、カンボジアで「米ドル (USD)」が流通している
カンボジアでは、米ドル(USD)が広く利用されています。
特に都市部や観光地では、米ドルが主な支払い手段となっています。小額の取引や地方ではリエルが使われますが、大部分の店舗やレストランでは米ドルが受け入れられます。
ただし、100米ドルといった大きな紙幣を使うと、お釣りが足りない店が多いので、できるだけ小さい額の紙幣を使うことおすすめします。
私はシェムリアップにあるマッサージ屋で100米ドルで支払いしたのですが、店にお釣りが足りなくて、他の店から集めてもらうのに30分待たされたことがありました(笑)。
3、米ドルとリエルの使い分け
米ドルとリエルの使い分けは、非常にシンプルです。
大きな買い物や高額の支払いは米ドルで支払い、小さな買い物やお釣りにはリエルを使うことが一般的です。ちなみに1ドル以下のお釣りは、すべてリエルになります。
為替レートはおおよそ1 USD = 4000 KHRで固定されています。
4、カンボジア現地での両替方法
カンボジアでの両替は簡単ですが、いくつかのポイントを押さえておくと便利です。
(1)空港、銀行、両替所の違い
空港での両替は便利ですが、レートがあまり良くないことが多いです。銀行や公式の両替所では、より良いレートが提供されることが一般的です。
カンボジア国内に銀行の支店も多く見受けられますが、予約せずに行くとかなり待たされることが多いため、公式の両替所での両替がおすすめします。
なお、基本どこでも米ドルでの支払いが可能なので、特にリエルに両替する必要はありません。
私はカンボジアに行った時に、家にあった100米ドルの紙幣を持っていきました。現地に着いてから100米ドルだと使いにくいことが分かって、公式の両替所で小さい額面の米ドルに両替しようとしたのですが、デザインが古いという理由で断れました。諦めずもう一つの公式の両替所に行ったら、問題なく対応してもらいました。公式の両替所によっても条件が違ったりするので、もしなにかの理由でダメになった場合は、他のところでチャレンジしてみてください。
(2)信頼できる両替所の見つけ方
信頼できる両替所を見つけるには、事前に口コミやレビューを確認することが重要です。
また、レート表示が明確で、手数料が透明な両替所を選ぶと安心です。
(3)両替時の注意点と詐欺防止のコツ
両替時には、必ずレシートを受け取り、金額を確認することが重要です。
また、大金を持ち歩かないようにし、小額ずつ両替することをおすすめします。
5、カンボジアでの支払い方法
カンボジアでは、現金の利用が一般的ですが、クレジットカードやモバイル決済も利用可能です。
(1)現金の使い方
現金は最も一般的な支払い手段です。特に市場や小規模店舗では、現金のみが受け入れられます。
最近だと銀行アプリの決済も非常に便利になり、マーケットなどでもアプリでの支払いが簡単にできます。
(2)クレジットカードの利用
都市部や観光地のホテルやレストランでは、クレジットカードが使える場所も多いです。
ただし、手数料がかかる場合があるので注意が必要です。
(3)モバイル決済とデジタルウォレット
最近では、モバイル決済やデジタルウォレットも普及しつつあります。
AlipayやWeChat Payなどの国際的なサービスも利用できる場所が増えています。
私はカンボジア現地銀行で口座を持っており、銀行のアプリで簡単に決済ができています。決済通貨は米ドルとなっていますので、円安など関係なく支払いができます。
アメリカ大統領戦でトランプ当選により、ドル円相場はこの1ヶ月で約10円の1ドル=154円(11月6日時点)の円安、ドル高が進みました。更にトランプが就任早々に景気刺激策を打ってくるとなれば、1ドル=155円〜160円まで円安になる可能性があるとの指摘もありました。
上記円安という理由でドル資産を増やしたい方も非常に増えています。
カンボジアの現地銀行は、定期預金の利息が6%と非常に高く、日本に住んでいても開設することができます。数時間で簡単に開設できますので、せっかくカンボジアに行かれるのであれば、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
弊社は日本在住の方だけではなく、タイ、ベトナム、香港など海外在住の日本の方からも銀行口座開設のお問合せを多く頂いております。少しでもご興味がある方は、ぜひお問合せください。
説明会も定期的に開催していますので、ご興味がある方はぜひ参加してみてください。
6、カンボジアでの生活費と予算
カンボジアの生活費は比較的安価で、観光客にとってもリーズナブルです。
しかし、今は円安の影響で、スムーズ1杯で約900円もかかるため、今までのリーズナブルのイメージが少しずつ変わってきています。
(1)日常の費用と生活費
カンボジアでのローカルの食事は一食あたり1〜5 USD、交通費はタクシーで1〜3 USD、宿泊費はホテルで20〜50 USD程度です。
もちろんどこに行くのか、どんな食事をするか、どのランクのホテルに泊まるかによって費用が変わります。一泊500 USDのハイグレードのホテルもありますし、1食80 USD日本とほとんど変わらないレストランもあります。
個人的には、スーパーやデパートなどでのお買い物は、日本とほとんど変わらない値段でした。むしろ、日本より高いものもたくさんありました。
(2)観光客向けの予算ガイド
一日の予算として、平均的な観光客は50〜100 USDを見積もると良いでしょう。これは、食事、交通費、宿泊費、観光費用を含みます。
私はアンコールワットに行った時は、一人で観光ガイドさんを依頼したのですが、1日で140ドルでした。食事抜きの金額となっていて、少し高めになっていますが、一人だけというVIP待遇をしてもらいました(笑)。もちろん、人数が多いと一人の負担額が減ります。
7、よくある質問 (FAQ)
最後によくある質問をまとめてみました。
(1)カンボジアで一番使いやすい通貨は?
米ドルが最も使いやすいですが、小額の取引にはリエルが便利です。
1米ドル以下のお釣りでリエルがもらえるので、あえて両替する必要はありません。
(2)ATMの使い方と注意点は?
都市部ではATMが利用可能で、米ドルを引き出すことができます。
ただし、手数料がかかることが多いので、引き出し回数を減らすようにしましょう。
(3)カンボジアでのチップの習慣は?
カンボジアではチップの習慣は一般的ではありませんが、良いサービスを受けた場合は、感謝の気持ちとして少額のチップを渡すことが喜ばれます。
まとめ
今回はカンボジアの通貨について解説しましたが、参考になりましたでしょうか。
リエルと米ドルの使い分けや、適切な両替方法を把握して頂き、カンボジア旅を楽しんで頂けたら嬉しいです。
株式会社エワルエージェント 代表取締役
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー2級
不動産投資、資産運用のメディアを10年以上運用しています。
自分がカンボジア不動産投資、現地銀行口座開設の経験を基に、みなさんにあまり知られていないカンボジアに投資する魅力や、役に立つ情報をお届けします。
You Tubeチャンネル「不動産投資の女神チャンネル八木チエ」にて不動産投資を始め、資産運用に関する情報発信をしています。ぜひご覧ください。