【M&A仲介会社の代表が教える!】自分にあったM&A仲介会社を選ぶ7つのポイント

M&Aをしたい、相談したいと思った時に、どこに相談・依頼すればいいのでしょうか?

インターネットネットで「M&A」、「M&A仲介」等のキーワードで検索すると、多くのM&A仲介会社がでてきます。その中から、どのように自分にあったM&A仲介会社を選べばいいのかと悩まれている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、10年以上M&Aアドバイザーを勤めてM&A仲介アドバイザリー業界に精通している、株式会社クラリスキャピタルの牧野代表に信頼できるM&A仲介会社を選ぶ時の7つのポイントを伺いました。

これからM&A活動を開始しようかと検討していて、M&A仲介会社を探されている方はぜひ最後まで読んでみてください。

1、M&A仲介会社を選ぶときの7つのポイント

M&A仲介会社に相談してみたいですが、数多くある仲介会社のうちどのように選んだらいいのかと悩まれている方も多いでしょう。

以下にてM&A仲介会社を選ぶときの7つのポイントをピックアップしました。ぜひ参考にしてみてください。

  • 業界特化型?全業種対応型?
  • 対応エリア・強いエリア
  • 会社規模
  • 取引実績
  • 料金体系
  • 担当者との相性
  • 会社の評判

では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

2、業界特化型?全業種対応型?

M&A仲介会社の中には、調剤薬局、ITなどと業界に特化したM&Aを扱う会社、または業界を特化せずに全業種に対応するM&A仲介会社があります

業界特化型のM&A仲介会社の場合、業界再編が起こっているようなM&Aが活発な業界、許認可がからむような専門知識を要するような業界に特化しているケースが多いです。そのため、必ずしも、どこの業界にもそれに対応している業界特化型のM&A仲介会社があるわけではありません。

業界特化型の仲介会社は、その業界の深い知識と業界の会社同士のマッチングが得意であるというメリットがあります。ご自身の業界に特化しているM&A仲介会社がある場合には、その会社に相談してみるのが一つの選択肢として挙げられるでしょう。

一方、全業種対応型の仲介会社は、幅広いネットワークが期待できるのがメリットと言えるでしょう。

3、対応エリア・強いエリア

地場に強いM&A仲介会社から、全国に拠点があるM&A仲介会社、または東京に拠点があり、地方には出張対応しているM&A仲介会社など、仲介会社によって対応できるエリアは様々です。

地域を限定してM&Aを成立させたい場合は、その地域に強い地場型のM&A仲介会社に依頼すると早く進められるでしょう。

一方で、地域に限定せずに広くお相手を探さなければならないような案件の場合には、全国対応型、または企業の多い大都市に本社を構えるM&A仲介会社に依頼するといいでしょう。

4、会社規模

M&A仲介会社の規模は、1人でやっているような個人事業主タイプから、上場してM&Aアドバイザーが数百人いるような会社まで大小様々です。

規模の大きいM&A仲介会社は、人件費や良い場所の賃料等・上場コストなどの多額の固定費を賄う必要があるため、M&Aアドバイザリー手数料総額で2,000万円以上となるような中堅規模以上の案件しか扱わない傾向が強いです。

一方、中小案件も対応してくれる個人でやっているようなM&Aアドバイザーは、中には情報を繋ぐだけの怪しいブローカーのような人もいますので、依頼する際に注意が必要です。M&Aアドバイザーは個人間の実力差が激しいので、相談する際に本当に実力があるのか、信頼できる相手なのかよく選びましょう

5、取引実績

実績の有無は、M&Aを成功に導く力量があるかを測る一つの重要なポイントです。

実績があるといっているものの、本当にM&A仲介アドバイザリー業務全体を通して成約に結び付けた実績なのか注意が必要です。

例えば、M&Aのプロセスの中のほんの一部分のサービスしか提供していなかったり、顧客の紹介だけして、情報を繋いだだけのような場合でも、M&A仲介・アドバイザリー実績としているM&A仲介会社もあります。具体的の取引金額、どのような業界の案件をどのような役割でやった実績があるのか、詳細までよく聞いて判断するようにしましょう。

6、料金体系

M&Aアドバイザリー手数料の料金体系は、

  • 完全成功報酬制
  • 着手金、中間金等をとる一部成功報酬制
  • 定まった料金体系がなく、作業の都度見積もりする

など様々な仲介会社があります。

M&Aの成約確率はよくセンミツ(千に三つの確率)といわれ、成約する確率が高いとはいえないことから、お客様の負担を考えて、成功報酬制を取り入れている会社がほとんどです。

M&A 仲介会社によって、M&Aアドバイザリー手数料は総額の金額が数百万円から数千万円と幅がありますので、ご予算等にあったM&A 仲介会社を選びましょう

7、担当者との相性

M&Aは数か月、場合によっては年単位でM&Aアドバイザーと付き合うことになります。そのため、長い期間を一緒に並走する担当のM&Aアドバイザーとの相性も大事です。無料相談等で、担当者との相性も見ながら、依頼するM&A 仲介会社を選びましょう。

8、会社の評判

M&A 仲介会社の評判について、まずは「インターネットで検索」される方も多いかと思います。実際にM&A 仲介会社の評判をまとめたようなサイトなどはないため、会社評判になるような参考情報は少ないのではないかと思います。

また、インターネットの口コミの信憑性もありますので、可能であれば実際にM&Aが成約した人に、その時のM&AアドバイザーやM&A 仲介会社の仕事ぶりがどうだったか聞いてみるのがよいでしょう。実際の体験談が一番の強い評価ツールになると思います。

まとめ

今回はM&A仲介会社の選び方について書きましたが、いかがでしたでしょうか?

こちらの記事でご紹介したポイントを参考に、自分にあったM&A 仲介会社、M&Aアドバイザー選びのお役に立てたら幸いです。

プロフィール


株式会社クラリスキャピタル
代表取締役 牧野 安与(まきの あよ)

M&A仲介会社にて国内のM&Aアドバイザリー業務に約8年従事したのち、2014年に株式会社クラリスキャピタルを設立。中堅・中小企業に特化したM&A仲介・アドバイザリー業務を完全成功報酬制、かつリーズナブルな料金体系で提供している。著書に『M&Aによる事業再生の実務』(中央経済社)。

牧野代表への相談フォーム

八木チエ

八木チエM&A INFO プロデューサー

投稿者プロフィール

大学卒業後、7年間IT会社の営業を経験し、弁護士事務所に転職。
弁護士事務所で培った不動産投資の知識を活かし、業界初の不動産投資に特化したメディアを立ち上げ。2018年に株式会社エワルエージェントを設立。不動産投資「Estate Luv」、保険「Insurance Luv」などのメディア運営やメディアのコンサル事業に特化。
M&A業界が盛んになった今、M&Aの情報を正しく伝えたい、もっと多くの人にM&Aの魅力を知ってもらいたいと思い、M&Aに特化したメディア「M&A INFO」を立ち上げ。より有益な情報を多く配信している。

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